ライオンと（ライオンとおなじくらいすばしっこい）
ワニに追いかけられる夢を見て、
チェックアウトタイム昼の12時ギリギリでホテルをあとにして、
烏丸御池ちかくの銀行で振り込み作業。
朝ご飯もまだ食べていないので、なにか、とおもい、
〈京都文化博物館〉周辺を歩く。

角にそば屋をみつけて、なんとなくそこにするかとちかづくと、
道のさきの古い日本家屋にイタリアの国旗を発見する。
そとの看板には、パスタランチのＡ、
九条ねぎととりのトマトソース、千百円。
ちょっと心配だが、とりあえず店に入り、
注文をして、昨日、品川駅構内の書店で買った町田康の新刊を読む。

パスタはおいしかった。
ウチの仕事場の近所でいつも食べる
パスタセットのほうが値段も量も勝っているが。

でも、心配なのは味ではなく、
昨日、京都に来てからずっと腹が下った状態なのである。
起きて最初に口にするのがこれ、
というのがちょっと心配。

腹を下すのは酒飲みだから
、それ自体はめずらしくはない。
でも、どうも、それだけではないような気がする。
まだ風邪が完治していないということか。

そういえば、京都入り前日の夜、
いつもの店でビールを二本飲んで帰宅したが、
それだけでこころなしか気分が悪くなってしまった。
吐き気まではいかないにしても、
その直前状態で、布団に入ってもなかなか寝付けなかった。

京都には以前、写真集でお世話になった出版社のところに挨拶、
さらにはそこから独立して立ち上がった新出版社、
それと、友人の展覧会を観にいくのが目的。

たまたま、出版社と会場は近いだけでなく、
ギャラリーオーナーと出版社社長は
つながっていたので昨夜はみなさんで飲みに行く。
前日のことがあったのでぼくは控えめにするつもりが、
ギャラリーオーナーの話が面白かったりで結局、3時まで。

で、本日はパスタランチのあと、
ふたたび新出版社を訪れる。
話が落ちついて、かなりはやい時間ではあったが、
またまたチビチビ酒をやりはじめると、
気がつけば最終の新幹線東京行きギリギリの時間。

結局、酒ばっかの京都。

そんなこんなで腹は下ったまんま。

でも、実りのあった京都。というのも確か。